Sytems Engineer Vol.1
Systems Engineer Vol.1 (技評SE新書特別版)
- 作者: 技評SE新書編集部
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: 大型本
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いろいろな本を読んでいると,もっと前から読んでいたらなぁと思う本がいかに多いことか.
本書もそういった本(雑誌)の1冊です.内容は20代新人SE向けです.僕自身,20代なんてとっくに過ぎ去りましたが,その頃こういった本を読んでいれば,ずいぶん今とは違ったかもしれないなぁと思ったりもします.
特集はこんな感じです.
- 特集1 SEが20代で身につけておきたいこと
- 特集2 SEのキャリアパス
以前,技術評論社から出版されていた『Software People』が,『Systems Engineer』に生まれ変わったようです.縦書きになったのが微妙ではありますが….執筆陣は相変わらずスゴイです.荒井玲子,井上樹,柴田芳樹,西浦和樹,深沢隆司,前田卓雄,三宅和之,みなさん数々の著書を執筆されている方々ばかりです.
今回は,特集1の中の「自分自身への投資」という柴田さんの記事から一部紹介します.
英語力
最先端の技術書はやはり原書で読む必要があり,日本語だけでは狭い日本語圏の範囲でしか仕事ができないと指摘しています.
本に限らずネットでもそうですが,特に新しい技術をググると英語サイトだったりすることは多いですからね.一方,世の中がフラット化してきて,どんどんグローバルな競争が激しくなってきている中で,やっぱり日本語だけで勝負していこうのはあまりに不利ですよね.うちの会社でも海外マーケッターとのやりとりは当然英語ですし(僕はできないですが),英語力,必須だと僕も痛切に感じています.
継続した学習
エンジニアなら言われなくても,と思いますが…,自分も含めてなかなか実践できている人は少ないですね.その人がどのような態度で学習してきたかは,次のような質問ですぐにわかっちゃうと述べています.
- 「どのような本を読んだことがありますか?」
- 「最近読んでいる本は何ですか?」
- 「この1年で何冊技術書を読みましたか?」
で,海外の良書の情報はどこから入手するのかというと,Jolt Awards という賞があるのだそうです.ソフトウェア業界に貢献した書籍やソフトウェアなどを毎年表彰しているようです(サイト).見覚えのある本のみピックアップしてみました.
- 2005年度
- 2006年度
確かに良書ぞろいです.僕は3冊既読です,翻訳版ですが…
高度な仕事を任せられる人になる
これは,僕がいつも思っている「負のスパイラルに陥るな」とおなじ意味のことです.つまり,仕事を与える立場から考えればすぐにわかりますが,できる奴にはさらに伸びる仕事が与えられ,どんどん成長していき,逆にできない奴はつまらない仕事しか与えられず,成長できないというスパイラルのことです.本書では「正の成長サイクル」と書かれています.
ほかにも,
- 朝型になる
- 論理的思考と説明能力
- 常に改善を心がける
- 読みやすいコードを書く
- 自分のお金と時間を投資する
- 高いレベルでの地道な努力
といった,非常に重要な示唆に富むことが書かれています.
本書の後半には,「SEのキャリアパス」として,以下のキャリアになるにはといった記事もあり,新人SEのみならず参考になります.
会社の近くの本屋でも山済みされていますが,結構売れているようです.