チームリーダーの教科書
チームリーダーの教科書―図解 フジマキ流 アツイチームをつくる
- 作者: 藤巻幸夫
- 出版社/メーカー: インデックスコミュニケーションズ
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
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リーダーと管理者(マネージャー)との違いがわかりやすく書かれています.見開き右半分にそれぞれのページのポイントがイラストで書かれているもがとてもよいです.右脳で理解できます.
著者フジマキさんは,カリスマバイヤーとしてとても有名な方で,テレビで仕事ぶりを見て以来,その精力的な行動力とリーダーシップが強烈な印象として頭に残っています.本書を読むとそんなフジマキさんが言いたいことがとてもよく伝わってきて,やる気が湧き出てきます.そんな力をもった本です.
特にエンジニアはリーダーになることに抵抗がある人が多いのではと思います(※).僕も以前はそうでした.事務処理をするのはエンジニアの仕事じゃない,技術をもっと極めたい.人の世話なんてごめんだ.面倒なだけだろと...
でも,リーダーにはリーダーの,やってみなければわからない「達成感」があります.それは一人でコツコツやるプログラミングとはまた違うものです.はじめはバラバラだったメンバがだんだんと協調していくさまをみたとき,一人では到底実現不可能な大きな仕事をみんなでやり遂げたとき,そしてメンバとの信頼が築けたとき.メンバの成長を実感したとき….
さらに,一緒にまたこんなチームで仕事がしたい,あなたみたいなリーダーの下で仕事ができて幸せだったと言われたときは,リーダー冥利につきますね.
初めてリーダーになった人には,本書に書いてあるキホンのキを,絶対に理解してほしいと思うのです.このキホンを履き違えるとリーダー業務はとってもつまらない雑用(管理業務)というレッテルが貼られてしまうからです.
『初めてリーダーになった人への3冊』の1冊目として強力にオススメします.あと2冊は後日紹介します.
※エンジニアのリーダーへの葛藤は,「スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学」に詳しく書かれています.
目次
- リーダーvs管理者
- チーム編成
- ビジョンを掲げる
- 戦略を固める
- チームの士気を高める
- トラブルを防ぐ
- 次のリーダーを育てる
メモ
リーダーとは,あるものごとを自分から「やろう」と切りだして,人々をその方向へと全力で導いていく存在だ
- ゴールまでのイメージを描け
- 3つの輪にビジョンを語る
- 余白のある戦略を提示する
- 2つの渦で戦略を磨く
- メンバーとなる人を巻き込んで
- 第三者的な立場の人を巻き込んで
- スピード感を演出する
- 世代の溝を埋める
- メンバーを外の風当たりから護る
- 上からの横ヤリに対処する
- 自分のミスにケジメをつける
- これまでの仕事を手放せる
- 課題を自分で見つけさせる