ウェブ人間論

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

エンジニアの僕は,どうしても興味は技術よりな話に傾いてしまう.社会,文学の話題についていけてないからというものあるが….

面白かったのは,「グーグル」「はてな」の人は「スター・ウォーズ」が大好きってとこ.梅田氏が「はてな」の取締役になるための通過儀礼として「スター・ウォーズ」を全部見るように言われ.全部みないと共通理解が出来ないからと.スゴイわかってしまう.

気になっていたので読んではみたもののと…,といった感じ.若干物足りなさが残る.

メモ

空いてるスペースを取る

  • 商品名など,検索に引っかかってほしい場合.検索結果件数がすくない言葉にする.本のタイトルなども

紙を捨てて端末に?

  • 梅田氏:とりあえず紙の本を読んで,読み返したいときは「アマゾン・アップグレード」
  • 平野氏:ネットでダウンロードして読んで(アマゾンのなか見!検索),愛着があったら本を買いたい

スタンドアローンなメディア

  • 本とCDが一番違うのは,本はプレイヤーがいらないスタンドアローンなメディア
  • 携帯電話が身体の一部であるという感覚

ユーチューブの出現

  • 著作権の問題に戻ると,「読める,読めない」のところではなく,パッケージ性のところで線を引くっていうのがこれからの時代
  • フローで読む,ストックしないものは著作権的に事実上OKという方向も模索され始めている.ユーチューブもそう.

iPodと狂気

今してきたような議論というのは,シリコンバレーで新製品の開発の時には必ずやるんですよ.延々と哲学的な議論をして,売れる売れないの判断をする.徹底的に議論をしないと,未来を変えるような大きな商品って出来ないんです.アップルのスティーブ・ジョブズはそういうことの天才で,彼を中心にそんな哲学的な議論が続けられた中から,iPodが生まれたんです.

  • 本がダウンロードで読まれるようになるには…,<中略>技術ではなく,技術に関する感性とプロデューサ能力を併せ持ったカリスマ的なイノベータが鍵

グーグル

  • グーグルの連中が熱中しているのは,数学とITとプログラミング,そして「スター・ウォーズ」が大好き

ウェブ時代の教養とは

ものすごく積極的に利用できる人はどこまでも行けるんだけど,怠け癖がついてて勉強する気がなく,積極的に人間関係を作らない態度である年齢まで来ちゃった人は,ネットの可能性を全然活用できないから,同世代の人たちとの差がものすごく広がる.

文献