ものを考える人

ものを考える人―「頭をよくする生活」術

ものを考える人―「頭をよくする生活」術

渡辺昇一という人が,LifeHacks について書くとこうなるのかなぁなんて思いました.世代の違う方の著書は,同じジャンルでも,全くことなる切り口となって非常にためになりますね.

多くの古典を引用し,時間術,記憶術,想像力強化,考える環境づくりなどを通して,「読書」を基本として「ものを考え,ものを生み出す方法」について,筆者の経験を交えて述べている.

読んでみると,いつの時代も基本は同じなんだなぁと感じます.自分も井戸を涸らさないように,リソースフル(resourceful)を目指して読書していきたいと思います.


  • 志を立てたら,普通の人には苦労と思われることでも,苦労でないと感じられるかどうか.
  • 志が本物なら,それをやらないでいる苦痛の方が大きい.

信頼

  • 三人の"刎頚の友"が人間関係を豊かにする.師と仰ぐ人,同じレベルの人,自分より下位の人
  • 大企業で優秀な人間が独立しても成功が難しい理由:大企業というブランドに埋もれ,人間性に磨きをかけることをしなかったような人間であれば,人望は乏しいであろう.
  • 社員からこの経営者となら一緒に貧乏になってもいい,といわれるくらいの信頼感.

読書

  • グルメな読書
  • 空腹でなければ,おいしくは食べられない
  • いつもまずいものばかり食べていると,うまいものの味がわからなくなる
  • なぜベストセラーになるのか,その秘密を探り,考えるだけでも楽しい
  • 私的ライブラリーのすすめ
  • 通勤電車の中を書斎と考える

幸福三説

  • 惜福:幸運にいい気になって舞い上がらないこと
  • 分福:幸福のお裾分け
  • 植福:社会の繁栄のために,自分の福が役立つような行為をする

リソースフル(resourceful)

  • 智謀湧くがごとし
  • 井戸を涸らさないこと.
  • そのためには自分の井戸の数を増やすことが大切.
  • 全てが浅い井戸では困るが,井戸一本だけでは発想が涸れやすい.
  • 何か1つ専門分野の井戸を徹底的に深く掘っておかなければならない

メモ

  • 週末は時間のボーナス
  • 百冊の本を読むより”はるかに実り多い対話”
  • 自問自答する習慣:どんなにつまらないことでもかまわない.とにかく,あらゆることに興味を持って,自分の視点で考える習慣を身につける.
  • 誤解のない文章:主語を明確にする.会話ではシチュエーションがその内容を助けてくれる.
  • お金あってこそ,凡人も知的生活を楽しめるのである

参考文献

  • 頭のいい人はシンプルに生きる
  • 努力論,人生,報われる生き方
  • 修省論,得する生き方損する生き方
  • 自助論
  • 知的生活
  • 人間通
  • 幸福論
  • 人間 この未知なるもの
  • お金・仕事に満足し,人の信頼を得る法
  • 本多静六のようになりたいなら,その秘訣を公開しよう
  • 私の財産告白