ものを考える人
- 作者: 渡部昇一
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 単行本
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渡辺昇一という人が,LifeHacks について書くとこうなるのかなぁなんて思いました.世代の違う方の著書は,同じジャンルでも,全くことなる切り口となって非常にためになりますね.
多くの古典を引用し,時間術,記憶術,想像力強化,考える環境づくりなどを通して,「読書」を基本として「ものを考え,ものを生み出す方法」について,筆者の経験を交えて述べている.
読んでみると,いつの時代も基本は同じなんだなぁと感じます.自分も井戸を涸らさないように,リソースフル(resourceful)を目指して読書していきたいと思います.
志
- 志を立てたら,普通の人には苦労と思われることでも,苦労でないと感じられるかどうか.
- 志が本物なら,それをやらないでいる苦痛の方が大きい.
信頼
読書
- グルメな読書
- 空腹でなければ,おいしくは食べられない
- いつもまずいものばかり食べていると,うまいものの味がわからなくなる
- なぜベストセラーになるのか,その秘密を探り,考えるだけでも楽しい
- 私的ライブラリーのすすめ
- 通勤電車の中を書斎と考える
幸福三説
- 惜福:幸運にいい気になって舞い上がらないこと
- 分福:幸福のお裾分け
- 植福:社会の繁栄のために,自分の福が役立つような行為をする
リソースフル(resourceful)
- 智謀湧くがごとし
- 井戸を涸らさないこと.
- そのためには自分の井戸の数を増やすことが大切.
- 全てが浅い井戸では困るが,井戸一本だけでは発想が涸れやすい.
- 何か1つ専門分野の井戸を徹底的に深く掘っておかなければならない
メモ
- 週末は時間のボーナス
- 百冊の本を読むより”はるかに実り多い対話”
- 自問自答する習慣:どんなにつまらないことでもかまわない.とにかく,あらゆることに興味を持って,自分の視点で考える習慣を身につける.
- 誤解のない文章:主語を明確にする.会話ではシチュエーションがその内容を助けてくれる.
- お金あってこそ,凡人も知的生活を楽しめるのである
参考文献
- 頭のいい人はシンプルに生きる
- 努力論,人生,報われる生き方
- 修省論,得する生き方損する生き方
- 自助論
- 知的生活
- 人間通
- 幸福論
- 人間 この未知なるもの
- お金・仕事に満足し,人の信頼を得る法
- 本多静六のようになりたいなら,その秘訣を公開しよう
- 私の財産告白