ライト,ついてますか

ライト、ついてますか―問題発見の人間学

ライト、ついてますか―問題発見の人間学

「初めてリーダーになった人への3冊」の3冊目は本書.

1987年のワインバーグの名著.問題解決ではなく,問題発見についての本です.

問題は解くよりも,発見するほうがずっと難しいものです.学校での問題と社会(会社)での問題は,そういう意味で全く捉え方,考え方,対処方法が違います.この違いに気がつかない人は,いくら頭が良くても(IQが高くても),社会では使えないヤツになってしまいます.

本書は,コンサルタントやエンジニアには必須ですが,特に新社会人の方に絶対オススメです.

多少日本語が不自然なところがあり,わかりづらいところもありますが,とっても深い内容が書かれていると思います.何度も読み直すとその度に新たな気づきがありいろいろ考えさせられる,とても価値ある1冊です.


常に頭に入れておきたい名言たち

何が問題か?

  • 問題とは,望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である

問題は何なのか?

  • 彼らの解決方法を問題の定義と取り違えるな
  • 問題の正しい定義が得られたかどうかは決定わからない,問題が解けたあとでも

問題は本当のところ何か?

  • すべての解答は次の問題の出所

うまくいかない理由を三つ考えよう

  • 新しい視点は必ず新しい不適合を作り出す

それは誰の問題か?

  • 他人が自分の問題を自分で完全に解けるときに,それを解いてやろうとするな
  • 変化のために自分を責めてみよう,たとえほんの一瞬でも
  • もし人々の頭の中のライトがついているなら,ちょっと思い出させてやる方がごちゃごちゃいうより有効なのだ

あなたの頭の中のライト,ついてますか?

それはどこからきたか?

  • 問題の出所はもっともしばしばわれわれ自身の中にある

われわれはそれを本当に解きたいか?

  • ちょっと見たところと違って人々は,くれといったものを出してやるまでは何がほしかったか知らぬものである
  • あとから調べてみれば,本当に問題を解いてほしかった人はそんなにいないものだ
  • 本当にほしいか考えるひまはないもの,後悔するひまはいくらでもあるもの

魚,水を見ず