「実世界指向インタフェース」という考え方

直観的なインタフェースをめざして - 増井俊之

AV機器を操作する場合でも、チャンネルを指定してテレビ番組を見たり、再生装置や表示場所を指定してDVDプレーヤなどを操作するよりも、見たい番組と見たい場所を直接指定できた方が良いのは明らかである。これが実現していないのは、 何かをやりたいときは装置を操作するものだという考えが一般的であること及び、やりたいことを実現するための直観的な手法が充分発明されていないことが大きな理由である。

家電メーカは「使いやすいDVD」や「使いやすいDVDリモコン」などの設計には余念が無いが、根本的な要求であるところの「簡単に映画を見る方法」についてはあまり検討していないようである。

いつ書かれたのか不明だけど,さすが増井さん.鋭いご指摘.全くもってその通りだと僕も思う.

この記事が興味深いのは,「実世界指向インタフェース」という考え方.タンジブル(触れる)な方法とマシン(バーチャル)を結びつける考えだ.特に新しい考え方というわけではない.ググってみると90年代後半からあるらしい.

最近,発表されたMicrosoft Surface もこれと同じ考え方.やっと実用化になるのか?