レバレッジ時間術 / 本田直之

ポイントは,「時間投資」という考え方.

時間を「消費」することから「投資」することへの転換

時間投資によって時間資産をつくる

  • きわめて大きな「複利」で雪だるま式
  • 増えた不労所得的な時間資産を再投資に回す
  • 「元本保証」でノーリスク : 24時間はマイナスにはならない

では,時間投資は具体的にどうやるのかというと...

時間投資の原理

  • 再現性のある「仕組み」をつくるために時間を使うということ
  • 「天引き預金」 : やりたいこと・やるべきことのための時間をあらかじめスケジュールから天引きしてしまうこと

再現性のある「仕組み」づくりとは,一時的な「節約」ではなく,ずっと実行しつづけられる「再現性」をもつという部分がキモ.プログラマなら普段から自分たちが楽するために書いているスクリプトといえば納得できると思います.Webアプリでいうと,SNSなどの仕組みやフレームワークづくりなど,一度時間をかけて作ってしまえば,あとはレバレッジ(てこ)が利いて永続的に何倍ものリターンが得られる仕組みです.

    • いきなり行動するまえに,段取りを考えたりスケジューリングしたりすること
    • いきなりたくさんの本を読むのではなく,本を読むための本を読んで読み方を習得する
    • チェックリストやマニュアル化
    • 単純作業ならエクセルマクロやスクリプト化など

そして,本書最後に書かれている,本田氏のメッセージ.これ大事.

他人のせいにしているかぎり変われない

株式投資のようなお金の投資と同じで,時間投資も成果が上がるか否かは,100%自己責任です.
「会社員だから自分の思うとおりにならない」「忙しいからしかたない」と思っているかぎり,すなわち時間に対してパッシブなかぎり,けっして効率的に時間を使えるようにはなりません.
重要なのは,自分の時間は自分でコントロールするという意識.時間に対してアクティブになって,「時間に追われずに成果を上げる生活」を実現してほしいと思います.