ダブルキャリア / 荻野進介, 大宮冬洋
- 作者: 荻野進介,大宮冬洋
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2007/07
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
「小遣い稼ぎの副業」ではなく,「キャリアとしての副業」をめざすのが,本書のテーマ.
そして,タイトルのダブルキャリアの定義はこうだ.
「主に会社に雇用されている人が,これからのキャリアを充実させるため,今,取り組んでいる仕事のほかに,もうひとつ別の仕事を持つこと」
3つダブルキャリア
- 予行演習型ダブルキャリア : 転職や起業を考えている人が新しい仕事を試す手段とするタイプ
- 社会人インターンシップ
- 相乗効果型ダブルキャリア : 現在に仕事にもよい影響をおよぼすタイプ
- マルチに活動することで,脳を活性化させる(「脳が冴える15の習慣」)
- 10年ごとに職業を変えるのが理想.50年で5つの職業を経験する.
- 他流試合型ダブルキャリア : 今の仕事で磨いた能力を別の形で活かすタイプ
- 「例えば,社内で人事のプロとして一目置かれている人は,他社に人事を教えることができる」
- ポートフォリオワーカー(「ヒューマン2.0」)
こういった意識を普段から持っていると,たとえ本業で問題や悩みがあっても,それをもっと大きな視点または長期的な視点から捉えることができる.そういった意味で,読むと非常にやる気がでてくる1冊.
メモ
- かっての日本の大企業は,絶対に元本割れしない郵便貯金みたいな存在.
- 会社というよりも学校.お金をもらって学ばせてもらっている側面もある.もちろん,その分以上の仕事はしている.
- 「この1時間でどれぐらいの仕事をやり遂げられるか」を常に自分に課して,生産性を上げる努力をしている.
- Googleの20%ルールとは労働時間ではなく,エネルギー配分のこと
- よいアイデアは目の前の仕事からは生まれない.仕事外の発想を取り込むことが次の創造的な仕事につながる
- クリエイティブクラス : Proactive(能動的)、積極的、組織に貢献できる、組織に依存するのではなく、組織の枠を超えて活動をし、利益創出できる人材
- 学校や本で学ぶのもいい.しかし,それが言い訳や現実逃避になってないだろうか.「将来への夢への準備」「あと10年若かったら...」→行動!
- 勉強は行動を先送りするための言い訳
ダブルキャリアが求められる3つの理由
- 個人の職業生活が長くなった
- 企業の寿命が短くなった.変化が激しくなった
- 仕事と遊びの区別が非常に曖昧になった
実践のための8ステップ
- 「好き」を生かす
- 人間関係を変えてみる
- 考えるよりも行動する
- 稼がなくてもいい : 「手伝わせてもらえないだろうか」「1年間は無給で」
- 周囲の理解を得る
- 本業をおろそかにしない
- 時間を無駄にしない
- 無理せず続ける
「週末起業」ネタ探し
- お金を払ってでもやりたいことは何だろう
- 一晩くらい寝なくてもできることは何だろう
- これまでに最もお金を使ってきたことは何だろう
- 二時間ぶっとおしで話しつづけられることは何だろう