アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

ものすごく有名な本.いまさら感いっぱいだけど,さらりと深い.そんな印象を持った.原書は,1940年初版だそう.68年前か..

さまざまな本や話で発想法の事を読んだり聞いたりするが,基本はどうもこの本なのかもしれない.

本書のポイントは,アイデアの作成過程は1つの流れ作業であり,決まった公式がある,ということだ.これが以下.

イデアのつくり方 5段階
  1. データ集め (意識的活動)
  2. データの咀嚼 (意識的活動)
  3. データの組み合わせ (無意識的活動)
  4. 発見の瞬間 (無意識的活動)
  5. イデアのチェック (意識的活動)

5段階の中で,僕がこれは!と思ったのが,3番目.この段階で,著者は次のように述べている.

第三段階に達したら,問題を完全に放棄して何でもいいから自分の想像力や感情を刺激するものに諸君の心を移すこと.音楽を聴いたり,劇場や映画に出かけたり,詩や探偵小説を読んだりすることである.

風呂に入ったり,寝入る直前,トイレの中,電車の中,波待ち中...なんかでひらめくのも,これで説明できるかもしれない.

そして耳にたこかもしれないけど,有名な言葉.

「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせである」

薄いけど,濃い本.

メモ
  • 私たちは言葉がそれ自身アイデアであるということを忘れがちである.
  • 言葉はアイデアのシンボルなので,言葉を集める事によってアイデアを集める事もできるのである.