プレシンキングを習慣化する
ダメ会議につき合わされて困惑するメンバの話.
今日のアジェンダはなんとなく技術検討アイテムについてっぽい.ただし,進捗確認なのか,情報共有なのか,報告なのか,ただの雑談(これはちょっと言いすぎか)なのかがよくわからない.参加メンバは,関係者で興味がある人は集まってくださいといった具合.微妙...
もちろん,発表者,参加者がはっきりしていれば,その目的を事前に確認しておけばよいのだが,それも曖昧.まさになんとなく集まったというダメダメな感じ.
で,会議が始まると,いきなり「じゃあ○○くんから××の報告して」と切り出されたそうである.
何が問題なのかは,言われた側の立場で考えればすぐにわかる.
- 誰に対して話せばいいんだ?主催者?参加者?
- 話した結果で何を達成すればいいんだ?
- どの粒度の報告をすればいいんだ?
- どれくらいの時間話せばいいんだ?
つまるところ,問題は会議の目的が曖昧だからに尽きる.
会議の主催者は,どう考えていたのか想像してみた.
- 目的は伝わっていると思ってる
- その場でラフに報告すればいい程度に自分自身で勝手解釈している
- そもそも会議について深く考えてない(目的意識,コスト意識,参加者の事)
いまさら,「何事においても”目的”が大事」なんて当たり前の事を言いたいわけじゃない.わかっているけどできてない人がいるって事.(この会議の例では,その他にコミュニケーションミスの問題も含んでいるが,目的意識をもっていればそれも防げるはず)
何をやるにも何を言うにも何を考えるにも,「そもそも○○の目的ってなんだ?」っていうプレシンキングを習慣化することがポイントだ.
仕事ができる人に共通するのは,このプレシンキングがいつも無意識に行われていて,しかもそれがあまりにも一瞬なんで周りも自分も気がついてない事が多い.でも確実にやっている.試しにわざと手段だけを指示してたりみればすぐわかる.できる人はすぐに怪訝そうな顔をしたり,いきなり突っ込みを入れてくるはずだ.
はじめは習慣化するためにかなり意識的に無理やり自問自答することが大切.PCの画面にポイントイットを貼っておいてもいいし,壁紙に書いておいてもいいかも.そのうち無意識にプレシンキングできるようになる.
頭の回転が50倍速くなる脳の作り方 / 苫米地英人
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- 作者: 苫米地英人
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怪しさ満点にも関わらず,勢いで購入.
よくよく見ると,著者は,「夢をかなえる洗脳力」,「心の操縦術 真実のリーダーとマインドオペレーション」,「脳と心の洗い方~「なりたい自分」になれるプライミングの技術~」などを執筆した脳機能学者・計算言語学者の苫米地英人氏.いずれも書店でよくみかけるが,怪しそうなので敬遠していた本たち.
読んでみると,言ってることはそんなに怪しくはなく,多少科学的な根拠なども書いてはある.「クリティカルエイジ」はなるほどと思えるが,「共感覚をつくる」「抽象度を上げる」「超並列脳」などは正直咀嚼できてないところがある.フォトリーディングやNLPなどと関連する部分もあり,これから掘り下げていくとおもしろい分野だと思う.
ただ本書は内容をかなり端折って書いてあるので,他の著書と合わせて読むのがよいのかも知れない.
蛇足だが,著者ドクター苫米地氏について調べてみると,この人かなり興味深い.
カーネギーメロン大学哲学科研究員,徳島大学工学部知能情報工学科助教授,ジャストシステム基礎研究所所長,通商産業省情報処理振興審議会専門員,全日本気功師会理事,ドクター苫米地ワークス代表,コグニティブリサーチラボCEO,角川春樹事務所顧問.着メロ,映画製作や,P2P型ネットモバイル動画配信システムの開発,脱洗脳…など,その活動は非常に幅広い.
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