頭の回転が50倍速くなる脳の作り方 / 苫米地英人
頭の回転が50倍速くなる脳の作り方~「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法~
- 作者: 苫米地英人
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2007/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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怪しさ満点にも関わらず,勢いで購入.
よくよく見ると,著者は,「夢をかなえる洗脳力」,「心の操縦術 真実のリーダーとマインドオペレーション」,「脳と心の洗い方~「なりたい自分」になれるプライミングの技術~」などを執筆した脳機能学者・計算言語学者の苫米地英人氏.いずれも書店でよくみかけるが,怪しそうなので敬遠していた本たち.
読んでみると,言ってることはそんなに怪しくはなく,多少科学的な根拠なども書いてはある.「クリティカルエイジ」はなるほどと思えるが,「共感覚をつくる」「抽象度を上げる」「超並列脳」などは正直咀嚼できてないところがある.フォトリーディングやNLPなどと関連する部分もあり,これから掘り下げていくとおもしろい分野だと思う.
ただ本書は内容をかなり端折って書いてあるので,他の著書と合わせて読むのがよいのかも知れない.
蛇足だが,著者ドクター苫米地氏について調べてみると,この人かなり興味深い.
カーネギーメロン大学哲学科研究員,徳島大学工学部知能情報工学科助教授,ジャストシステム基礎研究所所長,通商産業省情報処理振興審議会専門員,全日本気功師会理事,ドクター苫米地ワークス代表,コグニティブリサーチラボCEO,角川春樹事務所顧問.着メロ,映画製作や,P2P型ネットモバイル動画配信システムの開発,脱洗脳…など,その活動は非常に幅広い.
メモ
- クリティカルエイジ
- 遺伝的に決まっているそれぞれの器官のそれぞれの機能の発達の年齢のこと.言語であれば,8〜13歳くらいまでに母国語としての言語の習得が止まってしまう.ただし,このクリティカルエイジ(臨界期)という概念は60年代からあるそうだが,今では,厳密な意味での臨界期はないと考える専門家のほうが多いらしい.
- 英語脳のつくり方にみるクリティカルエイジ克服法
- 日本語脳の活性化をさせない(日本語の神経ネットワークを利用して英語を学ばないこと)
- 次を予想する(決して暗記しようとせずに)
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- 海外ドラマのDVDなどを日本語字幕を見ずに,垂れ流す(1日最低5時間〜12時間,3週間)
- 予想できるようになったら,英語字幕で文字を学ぶ
- 新しい脳をつくる
- 抽象度を上げることによる加速学習
- 学習とは1つ上の抽象空間(ゲシュタルト)をつくっていくこと
- 新しい脳をつくるステップ
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- リラックス状態をつくる
- コンセントレーション(集中)状態をつくる
- 超並列脳をつくる