問題解決ファシリテーション(2)
議論を構造化する
筋道を明らかにする
- 「思考のプロセス」を追いかける
- 起点(事実) → 経路(根拠) → 終点(意見)
- 理解を確認する
- ペーシング
- 他の考えを探求する(思い込みに問いかける)
議論の空間を広げる(縦の論理と横の論理)
- 縦の論理: いくつかの推論
- 意見・主張 <-> 事実・経験
- 手段・方策 <-> 目的・狙い
議論の切り口を増やすフレームワーク
議論を整理する
議論を描く ファシリテーション・グラフィック
- 空中戦から地上戦へ
- 議論を書き留めるメリット:プロセス共有と参加の促進
- 議論のポイントを分かり易くする
- ポイントに意識を集中させる
- 共通の記録として残す
- 発言を定着させて安心を与える
- 発言を発言者から切り離す
- 議論に広がりを与える
- 議事録型,マンダラ型
- ペンの力は強い
- 主導権を握りたければペンをもて
- 主導権を握らせたくない人には絶対にペンをもたせるな
- 議論を描くステップ
- キーワード(フレーズ)を書き出す
- キーワード(フレーズ)に装飾を加える
- キーワード同士の関係を明らかにする
- ツール(図解)を活用する
- 構造化の道具箱 問題解決ツール
- MECE(ミッシー, Mutually Exclusive Collectively Exhaustive):モレなくダブりなく
- システム思考,フォースフィールド分析
ファシリテーターの禁じ手
- 独りよがり
- 用意してきたプロセスやルールを押し付ける
- チームの作業を一人でやってしまう
- 気に入らない言動に感情的な対応をする
- 誘導する
- 落とし所に向けて結論をリード
- 特定の意見を強調(軽視)する
- 場まかせ
- メンバの意見をなんでも受け入れる
- 時間管理ができてない
- 見て見ぬふり
- 問題児の放置
- 雑談,脱線
対立を解消する
コンセンサスと対立
- コンセンサスとは,全員の意見が完全に一致することではない.最低限みんなが受け入れられる1つの案をつくること.(=「これなら動ける」が大事)
- 対立(コンフリクト):人間関係はそのままで,意見を対立させること.(日本人はこれが不得意)
対立にどう対処するか
対立解消のアプローチ
レベル上位順に
- 創造:協力し合って本質的な問題を解決する
- 本当の要求を見つけ出す
- 多面的な角度から柔軟なアイデアを出す
- 交換:お互いの利害が反しないように取り替える
- 互いの要求リストとその優先順位を理解しあう
- 一番大事なものだけを得て,他は交換する
- 交換できるカードをたくさん見つけ出す
- 分配:双方の主張を分け合って決着させる
- どちらが正しいかではなく,客観的基準にすりかえる(基準:過去,慣例,データ)
- 説得
- 妥協
- 譲歩
- 回避:先送り
対立解消のポイント
- 本当の要求を見極めさせる
- なぜ,自分の主張にこだわるのかを考えさせる
- なぜ,相手が主張にこだわるのかを考えさせる
- 立場と要求を混同しないようにさせる