ヤバい経済学
- 作者: スティーヴン・レヴィット,スティーヴン・ダブナー,望月衛
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/04/28
- メディア: 単行本
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去年からかなり話題になっていましたが,やっと読了.感想はというと,ヤバくはないけど,まあまあおもしろいかなといった感じです.
興味深いのは,悪ガキ教授と書かれている著者.裏表紙の写真からは悪ガキには到底見えませんけどね.この人の扱うネタが面白い.本書で取り上げているネタ以外に,彼のWebサイトでは,「ギャンブル」「モンキービジネス」「酔払い運転の適正な罰金」「ペナルティキックで一番いいのはど真ん中に蹴りこむこと」,など経済学とは一見無関係な論文がたくさんあるらしいのです.
「インチキと犯罪と不正」を「インセンティブのダークサイド」と呼び,自分がいつも惹かれるのはダークサイドだとも言っている.
と訳者のあとがきで書かれている.う〜ん,実はヤバい人なのかも.
経済学なのか社会学なのか,ただの雑学なのか.僕にはよくわかりませんが,膨大なデータ解析によって裏付けていることは確かなので,学問なのかとは思われます.それにしても著者の「通念を疑ってみる視点」,新しい見方をする,新しい理解のしかたをする,新しい測り方をする,という才能には驚かされます.