10倍売る人の文章術
全米NO.1のセールス・ライターが教える 10倍売る人の文章術
- 作者: ジョセフ・シュガーマン,金森重樹
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/03/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 9人 クリック: 128回
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かなりうさん臭いタイトル.そして下品な色使いの装丁.「全米No.1」とか「10倍」とか.絶対買わない類の本なんだけど,なぜかアマゾンでは売れてる.
いつも本屋で気になっちゃうので,ついに購入してみた.
この本,文書術というより,ダイレクトマーケティングの本っていう感じですね.広告をつくるときの技術的テクニック22個と心理的テクニック22個が紹介されている.
基本的に,文章を書く側の人(コピーライターや宣伝マン)ための本だが,顧客側の立場で読むとこれが非常に面白い.広告を読むときだけでなく,ウェブやブログなどを読むときも,なるほどそういう意図で書いてるんだ〜っていう,いわゆる書き手の心理がよくわかる.
ブログを書く僕にとっても,かなり参考になる部分があった.ま,モノを売ったりするわけではないんだけど.
いくつか紹介すると,
コピーの第一センテンスを読ませる.広告のあらゆる要素はそもそも,このたったひとつの目的のために存在する.
どういうことかというと,タイトルやキャッチコピー,リード,ロゴや写真は,全てコピー読んでもらうためのものということ.(コピーとは,商品やサービスに関する主な販売メッセージ,つまり一番伝えたいこと)
キャッチコピー → リード → コピー → 購買決定 と,いつのまにか滑っていって止まることができないよう「滑り台効果」を狙うべきと.
常にコンセプトを売ること,商品やサービスを売るのではない
販売や広告をよく知らない僕には,目からウロコ.
後半の心理的テクニックは,最近はやりの心理学を使った○○術と似てるのかな.
あまりテクニックに走るのもどうかと思うけど,やっぱ,おもしろいものは素直におもしろい.
メモ
- 好奇心の種
- しかし,それだけではありません
- ここからが重要なポイントです
- 編集作業 最小語数で
- リズムを重視(長短さまざまな文を織り交ぜ,全体として変化やリズムをつける)
- センテンスをまとめる
- 不要な語をとる
- 順序を変える
- 「もっとシンプルな言い方がないか?」と自問すること.5割から8割削っても内容が変わらない,なんてことも日常茶飯事.
- 小見出し
- コピーの威圧感を弱める
- 好奇心を刺激する
- 異論に先回りする,異論を解決する
- 常套句は使わない 「世界が待ち望んだ画期的な商品」
- インボルブメント(感情移入)させる
- 当事者意識:その商品をすでに所有しているかのように思わせる.所有していたらどんな感じがするか,イマジネーションを広げさせる
- 見せすぎや語りすぎは好奇心のメリットをなくしてしまう
- 消費者を混乱させるほど選択肢が多いとしり込みしてかってもらえない
- ストーリーを作る