一瞬で自分を変える法
- 作者: アンソニーロビンズ,Anthony Robbins,本田健
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
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成功に関する最大の勘違いは,成功とは山の頂点を征服し,高価な物を所有し,確固たる成果を達成することだという考え方である.もし成功を望むなら,もしすべての目標を達成したいなら,成功とはプロセスであり,生き方であり,心の持ちようであり,人生の戦略なのだと心得なければならない.
神経言語プログラミング(NLP)の手法を用いて,自分自身を内面から変えていくことで成功する方法をわかりやすく述べている.題名からしてもちょっと怪しげに感じるかもしれないが,NLPは心理学では一般的な概念である.「進化しすぎた脳」を合わせて読むと納得する部分も多いと思う.
メモ
成功とは
- 成功とは,少しでも高みに登ろうと努力を怠らないことだ
- 「成功への道」が完結することはあり得ない
- 成功とは,到達すべき目的地ではなく,前進し続けるプロセスなのだ
一流人が実行している「究極の方程式」
- 「目的」をもつこと
- 「行動」すること
- 自分の行動の結果が目標に近づいているのかを速やかに判別すること
- 柔軟性を身につけること
成功へと驀進する人の「7つの特性」
- 寝食を忘れ,とりつかれたように打ち込む「情熱」
- 「信念」こそ魔法の力
- 情熱・能力を体系的にまとめあげる「戦略」
- "進むべき道"を教えてくれる「明確な価値観」
- "チャンス"を続々生み出す「高エネルギー」
- 自分の見方を増やす「対人関係力」
- 人生の質を決める「コミュニケーション力」
- 「口先だけの多数派」に対して「行動する少数派」
NLP
- 神経言語プログラミング(NLP):言語と非言語が神経系に与える影響に関する研究
自分の可能性を引き出す「3つの扉」
- 信念体系:「できると思うか,できないと思うか,いずれにせよ,あたなは正しい」
- 心のシンタックス(構文):思考回路
- 生理機能:外見や身体の動き
何か優れた成果を上げた人がいたら,間髪入れずに「なぜ彼はそのような結果を出せたのか」と考えなければならない
勝ち続ける頭と心を育てる「5つの要素」
- 環境:「誰の目にも明らかな才能」よりもはるかに大切なもの
- 経験・出来事:自分の"世界観"を180度変える
- 知識:上を目指す気持ちを鼓舞する
- 成功体験:一度成功すれば「次もできる!」と自身が湧く
- イメージ:"望ましい未来"を繰り返し植えつける
奇跡を起こす7つの信念
- いつも「可能性」に気持ちをフォーカスする
- 失敗はない,あるのは「結果」のみ
- 成功者はどんな結果が出ても「失敗した」とは思わない.そもそも,失敗という概念が存在することを認めていない.
- ほとんどの人はたった一度の手違いや勘違いを失敗だと思い込んでしまう
- どんな結果にも潔く「責任」をとる
- 「責任をとれる」かどうかは,その人の能力と成熟度を示す尺度
- "細かいこと" より「本質」をつかむ
- 成功者は,理解しておくべきこと,そうでないこととをはっきりと区別している.情報や知識を一番多く持っている人が成功を手にできるとは限らない.スティーブ・ジョブスよりコンピュータに詳しい人間はいくらでもいる.
- 「人材」こそが最大の資源
- ほぼ例外なく,他人に対して敬意と感謝の気持ちを示せる人だ.
- 仕事は「楽しんで」やる
- やる気の出る仕事を見つける努力は惜しまないことだ.
- 「努力の差」こそ「結果の差」である
- 骨身を惜しまぬ努力が力を発揮するーこれは成功者の常識だ.
絶対に失敗しないとわかっていたら,あなたは何をしますか.
『いかにして自分の夢を実現するか』ロバート・シュラー
「一瞬にして劇的に」自分が進化する!
- 内面的イメージ
- 自分に都合のいいことだけ"臨場感たっぷり"に想像する:視覚,聴覚,体感覚
- 自分で意識的に脳を管理する生き方
- 私たちの人生は「自分なりの解釈」の上に成り立っており,「ありのままの人生」ではない
- 心の中のくだらないおしゃべりはOFF
- 内面的イメージが同じなら,感覚や精神状態も同じになる.そして同じ感覚や精神状態からは,同じ行動が生まれるものだ.
- 「スイッシュ・パターン」テクニック
- 「能力を発揮できない状態を作り出している内面的イメージ」を「能力が発揮できる新しいイメージ」に自動的に切り替えるテクニック
- 何を変えたいかを明確にする
- 行動を変えることができたらどうなるか,その変化にはどんな意味があるかを思い浮かべる
- 2つのイメージを一瞬で交換させる
「やる気」が自動発火する身体のつくり方
- 強くなりたければ,"強いふり"をしろ
- 疲れたときこそ"胸を張る"
- どうしたらいいのかわかっているかのように行動をする.立ち方,呼吸,顔
- 「行動」とは"精神状態の結果"に他ならない
- 人間は気分のいいときに微笑み,楽しいときに笑うわけではない
- 笑いは,気分を良くするためのスイッチ.
- 恐怖,怒り,嫌悪,驚きを示表情をつくると,それに伴って感情も変化してくる
- 成功者を5人選び,自分とどこが違うか検討してみよう.座り方,立ち方,動き方,表情,身振り.そして意識的に模倣する.
カリスマの「3つの武器」
- ラポール(信頼関係,人と人との心理的つながり)
- 他人世界に入り込む能力であり,「2人の間に強い理解,共通する絆がある」と相手に思わせることでもある.
- 「魅力を感じる相手」とは,自分を似たところがありながら,個性的な人である
- ミラーリング
- ラポールを築くには,まず共通点を見つけることから始める
- 身振りや姿勢をさりげなく真似てみる.呼吸の速さと深さ,声の調子,話すテンポ,声の大きさ.
- 相手の"感覚タイプ"に注目する
- ペーシング(歩調合せ),リーディング(誘導)
- ラポールを築くための秘訣は「柔軟性」.障害は,他人も自分と同じ地図を持っているという考え方.
- 相手の気に障るところをあげつらってフラストレーションをためるよりも,相手の世界観に合わせて自分の行動を変えるほうが得策.
「新機軸を打ち出す」のが上手い人
- リフレーミング:認知の枠組みを変えるプロセス
「常に最高の自分」を引き出すプログラミング
- アンカリング(条件づけ):特定のきっかけによって,いつでも決まった反応が起こる
立ち上がって,やりたいことは何でもやれるという自信に満ち満ちている自分を思い出し,その時と同じ生理状態を再現する.自信に満ちている時の立ち方をする.その状態が最高潮に達したとき,握り拳をつくって,力強く,はっきりと「イエス!」と言う.自信に満ちている時の呼吸,話し方で数回繰り返す.
富と成功「5つのカギ」
人生は"自分で決めた値段"にしかならない
- 「挫折」にうまく対応できる人は給料も高い
- 「挫折を乗り越えてきた人」と「ないものねだりをする人」
- 「ノー」を「イエス」に変える魔術
- 「ノー」という言葉自体にはなんの威力もなく,ただ自分がどう受け止めるかだけである.
- 「ノー」という言葉を聞いて思考を制限してしまえば,待っているのは制限された人生だ.
- "経済的プレッシャー"に潰されない気の持ち方
- "自己満足の壁"はなかなか手強い
- 自分を評価するときは,周囲の人を基準にするのではなく,目標までの距離で評価せよ
- 「目先の損得勘定」は絶対しない
- 「手に入れられそうだと思った分より,さらに多くのものを与えよ」
- 「生きることの極意は与えることだ」