エンジニアのための時間管理術

エンジニアのための時間管理術

エンジニアのための時間管理術

書かれている内容は,基本的にはGTDと変わらないと思います.ただ,エンジニアだからこそわかるメタファーがなかなかうれしいですね.

たとえば,こんな感じ.

脳の前頭葉は,今考えていることを処理します(CPUやL1/L2キャッシュ).後頭部は,物事を記憶するための場所であり(RAM),さらに後ろの部分は,長期的な知識の格納庫(HDD)となっています.そして,仕事帰りに牛乳を買う必要がある(Remember The Milk だよ)ことを憶えておくために,DRAMのようにメモリを更新し続けなければならないと説明しています.おまけで,SRAMはその必要がないけど,はるかに高価ですなんてかいてあります.ようは,だから外部記憶装置に記憶させなさいってことなんですけどね.

他にも,「シェルスクリプト」,「割り込み」,「リポジトリ」,「カーネルセマフォ」とか,エンジニアが食いつきやすい単語が出てきて,なかなか楽しいです.

原題は,「Time Management for System Administrators」とあるように,システム・アドミニストレータな人のための本です.ですが,専門的な知識はとくに必要とされないので,邦題ではエンジニアとしたんでしょうね.


本題と関係ないですが,オライリーの本は,紙質,フォント,印刷,注釈など,細かいところまで配慮が行き届いていて,ほんとうに読みやすいですよね.大事にしたくなる本というか,ユーザーエクスペリエンスを重視した本といったら大げさかな.少々高いのはまあアレですけどね.

メモ

  • 迷ったときは捨てる
  • 割り込みにには
    • 委任
    • 記録
    • 実行
  • 毎日しなければならないことは,1日の早い時間に行う
  • 会社にきて,いきなりメールやニュースサイトをチェックしてはいけません
  • 受信メールをすべてアーカイブフォルダにコピーし,受信メールはどんどん削除
  • 1年間触れなかったメールは,CD-ROMに焼くか削除
  • 進捗会議か作業会議か