デジタル・ワークスタイル / 徳力基彦
- 作者: 徳力基彦
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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本書,一言で言うと「新入社員のためのインターネット仕事術 入門」の本といえます.前半はメールやルーチンワークの効率化,後半はネットでの情報収集/発信術について紹介しています.
最も参考になったのはメール術.
- まずは受信箱を空にする
- フォルダはこの3つで十分
- 「要返信」「保留」「アーカイブ」
- フィルタは緊急性の低いメール(ML,メルマガ)に適用
確かに,Gmailだと実践しているのに,会社のメールではできていませんでした.慣習ってホント怖い.
さらに,あとがきに重要なメッセージが書かれています.
いくつか具体的なツールの使い方を紹介したが,本質はどのツールを使うかということではないのに注意してほしい.自分の会社では最先端のツールを使えないからといって,気にする必要はない.仕事に対する価値観を逆転させることができるかどうかがポイントなのだ.
あなたがこの本を読んでいる今も,インターネットでは,さまざまな新しいツールが生み出されているし,新しい効率的な仕事の方法を誰かが試している.インターネットを使って,あなたがそういった人たちとつながることこそがポイントだ.
著者徳力さん自らの体験から得られた言葉だけに,重みが感じられます.
徳力さんのブログは「です・ます調」なので,本書は個人的にはちょっと違和感がありましたが,ブログや本書からも,とても人望に厚く,本当に人とのつながりを大切にしているんだなぁと感じられます.今度は生で講演など聞いてみたいと思います.
メモ
価値観
- Small is the New Big (セス・ゴーディン)
- 動きの鈍い会社に不満をいっている暇があったら,あなた自身がまず小さく行動することから始める
メール
- まずは受信箱を空にする★
- 検索すればいいからフォルダ分けはあまり意味がない
- どう保存するかではなく,どう処理するか
- フォルダはこの3つで十分
- 「要返信」フォルダ
- 「保留」フォルダ
- 「アーカイブ」フォルダ
- フィルタは緊急性の低いメール(ML,メルマガ)に適用
- メールの1日のチェック回数を決める(1時間に1回など)
時間管理
- 作業時間の記録,見積もり★
情報収集にかける時間というのは未来の自分への投資
情報収集/分析
- ブックマークのタグ:「〜の未来」とかでもOK
- Yahoo!「みんなのトピックス」,「newsing」
情報発信
そもそも,インターネット上には,私たちよりも頭のよい人なんてごまんといる.ブログの記事ひとつ書くたびに,その全員をだまらせるぐらいのスゴイ記事を書こうを思っているのなら大きな間違いだ.
そんなことはほとんどの人にとって不可能なのだ.書くのはあくまで自分のため.このスタンスがポイントだ.