ITプロジェクトの「見える化」
ITプロジェクトの「見える化」下流工程編 (SEC BOOKS)
- 作者: 情報処理推進機構(IPA),ソフトウェアエンジニアリングセンター(SEC),日経コンピュータ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/06/17
- メディア: 単行本
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ITプロジェクトの「見える化」上流工程編 (SEC BOOKS)
- 作者: 情報処理推進機構,ソフトウェアエンジニアリングセンター
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: 単行本
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独立行政法人IPA(SEC) が開発した,ITプロジェクトをコンサルティングする(プロジェクトの状態を可視化し,問題/原因を発見し,改善/解決する)ための具体的手法とすぐに使えるツールが書かれた本である.
大きな流れとしては,人間ドック(医療機関)を例にプロジェクトを診断するイメージだ.(検査=見える化,診断=言える化,治療=直せる化に相当)
- 見える化
- 言える化
- 問題の洗い出し(病状の判定) : 症状分類表
- 問題レベル判断(病状の程度判断)
- 直せる化
- 自己改善(自己治療) : アドバイス,気づき
- 社内調整(内科治療) : 増員,PM・PMO支援
- 顧客調整(外科治療) : 顧客予算調整
- 教育・指導(生活指導)
それぞれの手法・ツールと見える化の関係はこんな感じ.
自己評価シートとヒアリングシート(ともにエクセル)を実施すると,このようなレーダーチャートとして分析結果がでてくる.
自己評価シート,ヒアリングシート,問題・対策事例,測定項目リスト,症状分類表,は本書に記載されており,またIPAのサイトからもダウンロードできる(ただし利用者登録が必要).各種シートはベースとしてはそのままでも十分使えるが,やはりプロジェクト毎に調整は必要だと思う.
専門家チームによるヒアリング手法や改善導入時の注意点などもかなり詳細に記載されており,社内コンサルティングまたはSEPG/PMO活動を実施する場合など,かなり有用だと思う.またコンサルティングではなく,単にプロジェクトマネージャとして自分の業務に抜けや問題がないかどうかの強力なチェックリストとしても適用できる.