優秀なコンサルは解決策や具体的な戦略は提案しない

優秀なコンサルは解決策や具体的な戦略は提案しない - けんじろう と コラボろう! [ITmedia オルタナティブ・ブログ]優秀なコンサルは解決策や具体的な戦略は提案しない - けんじろう と コラボろう! [ITmedia オルタナティブ・ブログ]【e】

なぜ解決策や具体的な戦略を提案しないかという理由がいくつか書かれているが,なかでも以下の2つは確かにと思う.

  • 提案の論理的な正しさは、必ずしも現実の世界で成功につながるとは限らない
  • 自分で考えたもの以外は信念を持って実践しない。 関係する社員の工夫と情熱がないところに成功はない。

1点目について,解決策が論理的で正しければ正しいほど,それらは誰しもわかっているができないから苦労しているという一般論になりがち.ポイントは,レバレッジ・ポイントの発見と提示だと思う.症状とはかけ離れたところにある本質的問題の解決で莫大な効果がでるところを見つけてあげることが大事だと思う.

2点目について,多かれ少なかれ経営者層の自らの意識変革(経験や知識からなる,成功体験、興味の分野、経営理念,信念を変える)が必要で,それは経営者層や現場にとって多くの痛みを伴う.だからこそ,経営者層・現場自身がその痛みを克服するよう意思決定・決断を促す仕組みが必要.

「コンサルの対象となる事業やビジネスエリア(会社全体の場合もある)に関して、正確で、客観的な情報を整理(戦略立案する人にわかりやすい形)し、目を開かせ、クライアント(コンサル対象の企業)自身が情熱を傾けられるような戦略や新商品や事業アイディアを自ら創造し意思決定できる場をファシリテートする

なるほど,とても参考になる.