最強組織の法則 / ピーター・M.センゲ

最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か

最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か

管理される組織ではなく,学習する組織(Learning Organization)になるための技芸と実践について書かれた本.原書の出版は1990年と古いが,今でも多くの人が推薦する良書らしい.

要約はこのPDFに書かれている.

ポイントは以下の「学習する組織 5つの構成技術」である.

  1. システム思考(systems thinking)
  2. 自己マスタリー(personal mastery) : 個人の学習・向上する意思
  3. メンタルモデルの克服(mental models) : 固定化されたイメージ,前提,偏見の排除
  4. 共有ビジョンの構築(shared vision) : 個人と組織のビジョンの共有化,整合化
  5. チーム学習(team learning)

本書の主張する「学習する組織」が大事だという総論はとてもよくわかる.が,各論はどれも一般的な内容に留まっている.またシステム思考についての詳細説明はなく,上記5つの構成技術をシステム思考を用いて説明しているのはちょっと無理やりという印象を受けた.

システム思考自体はとても有効な思考法だと思う.しかし,普段あまり耳にしないのはなぜなんだろう.単に自分が勉強不足なだけか...