ゴール
- 作者: ブライアントレーシー,Brian Tracy,早野依子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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ポイントは潜在意識の活用に尽きる.「進化しすぎた脳」でも述べられているように,人間の行動は,ほとんどが無意識なものだ.一般に能動的と思われていることも,実は潜在意識によってかなりの部分縛られている.
本書に書かれていることは,成功本では一般的なことばかりだと思う.けれども,信じて,繰り返し実行し,潜在意識にしみこませることによって,確実に成果は上がるはずだ.
ブライアン・トレイシーの本はどれも非常にわかりやすい.章立ての構成がしっかりされており,章末のまとめだけを立ち読みしても十分内容を把握できる.ブライアン・トレイシーの本はどれもおすすめ.本書も例外ではない.
メモ
潜在能力を解き放つ
- 目標を設定しない人が多い理由
- 目標を軽んじている
- 方法がわからない
- 失敗への恐れ
- 笑われることへの恐れ
- 紙に書いた明確な目標をもった3%の人は残り97%の10倍の収入
- 人は一般に備わっている力の2〜10%しか機能させていない
人生の主導権を握る
- マイナス感情の3要素
- 正当化
- 他人の意見に振り回される
- 他人のせいにする
- マイナス感情からの開放:腹が立った時に「自分に責任がある」を口にする
未来は自分でつくる
- 自分の人生をつくるのは自分:今のあなたの収入だって,過去のあなたの決断の結果
- 「未来からさかのぼる」
- 五年後の自分に質問する:仕事,お金,家族,健康
価値観を明確にする
- 人格の5つの輪
- 価値観>信条>想定>姿勢>行動
「高潔さそのものにはそれほど価値はないのです.高潔さがあることで,他の価値あるものが保証されること,そこに価値があるのです.」
本当の目標(絶対的な意図)を定める
- 3つの目標を書く.仕事,金銭,家庭,健康
- 明確で具体的.わかりやすい言葉で定義する.測定可能.半々〜80・90%の成功確率のもの.他の目標との調和.価値観との合致.
進歩を測定する
- 潜在意識というコンピュータにプログラムする:目標,課題,測定規準,期限
- 「強制システム」
- 大きな目標を測定可能なサイズに分断し,期限内にやり遂げる.ゲーム感覚.
専門分野の達人になる
- 「何をしているか」「どれくらいうまくできるか」「いかに代わりがいないか」
- 「学習性無力感」
- 業界の上位10%に仲間入りする
しかるべき人たちとつき合う
- 自分が好きな人,尊敬する人,理想とする人と付き合う.
- 「自分がしてほしいと思うことを他人にもせよ」
- 何よりも大事なのは,私生活,仕事を問わず,出会う人すべてを「大切なお客様」として扱うこと
行動計画,時間管理
- 「作戦そのものには役に立たない.作戦を立てる行為こそが不可欠なのだ」アイゼンハワー将軍
- 長期的,中期的,短期的な目標リスト.1週ごとに計画をたてる.
- 重要と緊急を区別:重要かどうかは「結果」で決まる
- 「何をしないか」を決める
毎日,目標を見直す
ノートを1冊用意し,肌身離さず持ち歩くようにします.毎日そのノートを開いて,自分によっての最重要の目標を,以前書いたものはまったく気にせずに10〜15書き出してください.毎日これを実行しましょう.
- 3P方式:目標をノートに書く文体:Positive(明確な),Present(現在形),Personal(個人的)
- 潜在意識はあいまいな指令を処理できない
- 潜在意識は,あなたの目標を実現するために不眠不休で稼動する巨大なコンピュータ
- 「私は毎年5万ドル稼ぐ」「私は体重を○○キロにする」「私は六本木ヒルズの最上階の部屋に住む」など
- 目標を書き,見直す最適なときは
- 夜ベットに入る直前
- 朝仕事に出かける直前
- 絶え間ない視覚化
柔軟な姿勢を保つ
- 自分の行動に対して常に客観的な視点をもつ.自分のしていることは有効か.望む成果をもたらしてくれるのか.現状において最善の行動なのか.
- 「運は最新の情報をもつ人につく」
- 「私がまちがっていた」「私はミスをした」「考えが変わった」
- 聞く耳ををもつ
目標を明確にもちながら,それを達成するプロセスに関しては柔軟であれ
生まれ持った創造力を解き放つ
- すべての目標にマインドストーミング(マインドマップ)を試す
- 「○○を達成するためにはどうしたらいいか?」を中心に
- ものを考える際は「紙に書く」という行為を忘れるな.脳と手の間には特別な作用が働く.
- 「シナリオ・プランニング」:人生というゲームにおける先の手をいくつか考え,それがどんな結果をもらたすかを想像するというもの.
- 「今後数年に起こる自分にとっての最悪/最善の事態は何だろう?」→マインドマップに★
- 代替案を用意する
- 付加価値
- 「顧客に対して私自身の価値を上げるために何ができるだろう?」★
- 「私の理想の顧客とはどんな人だろう?」★
- 「私が理想とする顧客にふさわしいサービスを提供するには何をすればいいのだろう?」★
毎日,何かする
- 成功する人は徹底して「行動派」.普通の人より迅速に行動し,懸命に努力する.他人より早く物事に手をつけ,いつまでも粘ります.彼らはいつも動いているのです.
- 1ヶ月休暇前に仕事を片付けるつもりで…
- 今までの半分しか時間がないと仮定し…
成功の大きさは,期待されている以上のことをどれだけやるかに比例する
成功するまで粘る
- 恐怖心は無知ゆねに起こる
- 不安なことをすべて書き出す
- 未来は,保証を求める人ではなく,リスクを冒す人の手の中にある
- 設定した目標が高ければ高いほど,経験する失望や逆境は増える
- 逆境がなければ,人は大いなる目標を達成するにたる器をもった人間にはなれない
成功を手にする前には,一時的な挫折や失敗を味わう覚悟が必要だ.挫折に打ちのめされたら,すぐさまやめるのが最も簡単で,理にかなった手段だ.だからこそ,大半の男女はそうするのだ.
『思考は現実化する』ナポレオン・ヒル