どんどん出しちゃうこと

情報がみえない.上層部の考えがみえない.

これって,どこにでもある問題だと思う.今回のプロジェクトもまあそのどこにでもある問題を抱えている.

上の立場:
知る必要のない情報は開示しないという態度なんだと思う.これは親切心からかもしれない.未確定な情報は混乱させるから開示しない.これも親切心かも.もしかしたら,まずはリーダーである程度方向性を決めてからでないと,みんなを巻き込めない…って思っているのかもしれない.

下の立場:
どうしても知ってはいけない情報以外は開示してほしい.こっちでフィルタリングするから.未確定ならば未確定だと記した上で公開してほしい.待っていれば方向性が決まるならいいけど,それすら決められないならどうしたらいいか相談してほしい.大概,詳細に詳しいのは現場の人間なんだから.


で,こういうことを下の人間が感じるとモティベーションが一気に下がる.これは『熱狂する社員』に書かれているモティベーション3要素「公平感」「達成感」「連帯感」の中の,「公平感」と「連帯感」を著しく害するからだ.

なんでも秘密裏に上層部でコトが決定されると,メンバがそれらを自分の事として捉えなくなる.また必要とされていない(疎外感)などど感じてしまうことも人によってはある.そういった感情を出す人は少ないし,もっと深刻な問題はそれが悪しき文化となってしまうのだ.

まず実際そんなに知る必要がない情報ってあるのか?それはどういう基準で判断されているのか?もっと問題なのは,そういう親切心からの情報隠蔽が,逆に不信をまねくことに気付いていない.

で,どうすればいい?

簡単簡単.”本当に本当に”機密なこと以外は,どんどん出しちゃうことでしょ.それもリーダーとかの括りなしに全メンバに.みんなをもっと巻き込むこと.そして信頼すること.

もらうことではなく,与えることを考えろ.そうすれば,自然ともらえるようになるはず.

現場そっちのけで,何も分かってない(だろう)上層部だけでコソコソやってるよなんてメンバに思われたら,プロジェクトは完了しても,決して「イイモノ」なんてできっこない.

もらうことではなく,与えることを考えろ.そうすれば,自然ともらえるようになるはず.