ユーザの実態や嗜好/消費行動の変化に気づいていない
ITmedia +D LifeStyle:次世代DVDが起爆しない5つの理由 (1/3)【e】
1. アーリアダブターの不在(PCユーザー)
2. PCソリューションの中において、メディアとしての使い道が少ない
この点で次世代DVDを見直してみると、15GBから50GBといった容量のリムーバブルメディアを、映像記録以外で何に使うのか、という問題で答えに行き詰まる。
またHDDの大容量化・低価格化もそれに拍車をかける。HDDのバックアップがHDD、ということが価格的にも可能になった今、この用途に次世代DVDは必要ないのだ。
3. フォーマットのわかりにくさ
4. コピーワンス
「別に保存しなくてもいいやぁ」という状態である。それが行き着く先は、「録画してまで見なくていいかぁ」というところだ。
いくらやってもYouTubeのような動画配信はなくならないし、そこで面白いところだけちょっと見られればそれでいい、とする消費行動が、今まさに産まれようとしている。
5. 買い直すほどでもない
次世代DVDだからという理由で倍近い価格に付加価値を感じられる層は、かなり限られる。多くの人はDVDの価格がリーズナブルだと感じているし、その画質で十分なのである。
PCで次世代DVDを焼く,コピーワンス,両フォーマット対応などは徐々に整備されつつある.
が,本当の問題は4と5について書かれている事だと思う.ようはユーザの実態や嗜好/消費行動の変化.ココまさにユーザ視点不在なのではと思ってしまう.
こういった状況を鑑みると,PCユーザには受け入れられず,一般ユーザはDVDやYouTubeで十分.次世代DVDのプレーヤーには若干の(ニッチな)需要があるにしても,次世代DVDレコーダにはもしかすると全く需要ががないかもしれない.
むしろ次普及に予想以上に時間がかかってしまうと,全く別の仕組みをもつ破壊的イノベーションにやられてしまいかねない.