問題解決プロフェッショナル 「思考と技術」 / 齋藤嘉則

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

いまさらオススメするのはどうかと思うほどの,問題解決の教科書的1冊.初版は1997年,10年間で30刷のベストセラー.

とにかく読んでおくべき1冊.

メモ

ゼロベース思考

  • 「既成の枠」を取り外して考える
  • <->経験値型(いままでの自分の経験や習慣の中でしか物事を考えない)
    • 自分の狭い枠の中で否定に走らない
    • 顧客にとっての価値を考える

仮説思考

  • 限られた時間,限られた情報しかなくとも,必ずその時点での結論を持ち,実行に移す
  • <->状況説明型(自分の結論を持たず,延々と状況や事実の説明に終始するだけ)
    • アクションに結び付く結論を常に持つ(結論の仮説)
    • 結論に導く背後の理由やメカニズムを考える(理由の仮説)
    • 「ベスト」を考えるよりも「ベター」を実行する(スピード重視)
  • So What? 嵐のような質問攻め
    • 「理由や理屈は忘れていいから,とにかく何がいちばん言いたいの?何をすればいいの?」
    • 「どうしてそう思うの?」

MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)

  • 「それぞれが重複することなく,全体集合としてはモレがない」という集合の考え方
    • モレによって的を外していないか?
    • ダブリによって効率を阻害していないか?
    • MECEでとらえ,最後に優先順位をつけているか?

ロジックツリー

  • 主要課題の原因や解決策をMECEの考え方に基づいて,ツリー状に論理的に分解・整理する方法
    • モレやダブリを未然にチェックできる
    • 原因・解決策を具体的に落とし込める
    • 各内容の因果関係を明らかにできる
  • 掘り下げ方
    • 原因 : Why? (なぜ?どうして?)
    • 解決策 : So How? (だからどうする?)

ソリューション・システム

  1. 仮説の設定
    • 主要課題
    • 個別課題
  2. 解決策の仮説
    • 個別解決策
    • 総合解決策
  3. 解決策の検証・評価
    • 個別解決策の検証(ファクト・ベースでチェック)
    • 総合解決策の検証(ハード,ソフトの両面から判断)
      • ハード : 期待成果,投資資源,リスク,スピード
      • ソフト : 企業スタイル,理念との整合性,トップのコミットメントの確認,実務レベルの推進者の有無