差がつく読書 / 樋口裕一
- 作者: 樋口裕一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 新書
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実読と楽読.この2つの読書の両方があってこそ,人生は豊かになる.
- 実読 : 何か行動に結び付けるために,情報や知識を得ようとして行う読書
- 楽読 : 何かに役立てたいと思うのではなく,ただ楽しみのためだけに読む読書
個人的には,今しばらく実読の時.
でも,楽読をしないと本書で書かれているようなうすっぺらな人間になりそうだ.時期がきたら徐々に幅を広げようと思う.そのときに本書の後半(楽読と「私の読んできた百冊」)をまた読み返そう.
メモ
- すべての本は良書である.それがつまらないのは,私にとってに過ぎない.
- 文章というのは,それを読んで何かを考えてこそ,意味がある.
- 実読は発信しなければ意味がない.
- 他者にその本の意義を示す
- 得た知識を他者に披露する
- その情報を実行に移す
- 精読というのは,多読の後に来るものだと考えている.
実読
- アリバイつくり読み
- 独立読み
- 裏づけ読み
- 飛ばし読み : 時間を決めて,ある程度理解する読み方
- 斜め読み : 時間は決めず,きちんと理解する読み方
筆者の主張と反対意見をとらえる
- 「確かに〜しかし〜」
- 「もちろん〜だ.だが,〜」
- 「〜なのが一般的だ.ところが〜」
- 「〜という人がいる.しかし〜」
- 「〜なのは事実である.しかるに〜」
- 「〜ではあるが,〜である.」
- 「一方では〜.他方では〜」
精読 : 線の引き方
- 反対意見,その根拠に△の印をつける
- 筆者の意見が直接的に書かれているところに,○印をつける
- 筆者の意見のうち,納得したところ,感心したところに実線を引く
- 筆者の意見に納得がいかないときには,波線を引く
- 筆者のテーマとは無関係に気になったところには(レ点)の印をつける
読後感をまとめる
- 200字程度
- 第一部 : その本から得たことをずばりと書く
- 第二部 : 第一部で書いた結論の理由を説明する
- 1000〜2000字程度
- 第一部 : どんなきっかけでその本を読んだか書く
- 第二部 : 本の内容を簡単に要約する.あるいは,もっとも気になった部分,最も感銘を受けた部分を示す.
- 第三部 : その本から得たのがどのようなことか,どんなところがおもしろかったかなどを書く
- 第四部 : 全体のまとめや,本全体についての評価
引用箇所
- 筆者の主張
- なるほどと思った文
- 気になった部分
- 賛成できないこと
- 引用部分の具体的体験
- 筆者の言葉を用いて,自分の人生を振り返る
- 自分の解釈
- 補足する
- 真正面から反対する
- 全体的な感銘度