高橋寿一氏の「遅れた日本のソフトウェア開発」

ITmedia エンタープライズ:遅れた日本のソフトウェア開発 その原因はここにあり!?:作業環境を改善せよ さもなくば日本のエンジニアは壊滅する! (1/3)

高橋寿一氏,テストの専門家と思いきや,さすがなコメント.

なんせ、マイクロソフトでは自分の策定したスケジュール通りにコーディングが進まないと、「即クビ」になりかねない。マネジャーも、部下のアウトプットは適切にチェックしていた。
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日本のソフトウェア会社の開発部門の管理職はどうだろうか。部下の書いているソースコードの進ちょくはチェックせず、スケジュール管理もしない。挙句の果てには、ムダな会議にばかり出ている。部下からそう思われてはいないだろうか。

Googleや海外ソフトウェア会社では,偉い人ほどコードを書くという.もちろん部下のコードレビューもするのだろう.会社にもよるだろうが,日本ではこういったことはあまり聞かれない.むしろ,そんなマネジメントは一人も知らないと言ってたりする.このグローバルな時代に,日本だけの話を鵜呑みにするのはかなり危険だ.

適切な評価,進捗管理能力,スケジュール管理能力,そしてムダな会議.マネジメントの技術においても日本は遅れていると思う.自分の周りもこんなリーダー,マネジメントがいっぱいだ.技術的スキルもさることながら,マネジメントスキルは実はもっと重要だと思う.一生一人でできる仕事しかしないなら別だが...こんなマネジメントにだけはなりたくないと強く思う.

なぜなら、チームの人数が少なければ少ないほど、ソフトウェア開発が効率的に進むことを知っているからである。
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プロジェクトサイズが大きくなるにつれコミュニケーションのパスが多くなり、ミスコミュニケーションによる問題が増えると指摘している。

少数精鋭でシンプルなコード,当たり前なんだけどどうしてできないのか.これも日本だけ?

エンジニア自身も十把ひとからげ的な効率向上を目指すのではなく、他人の10倍、20倍もの成果を挙げられるスキルを身に付けるべきである。そうでなければ、数年後には、低賃金でありながらも高い能力を発揮する新興国のエンジニアに職を奪われかねないのだ。

これは,言わずもがな.本ブログのテーマ.